あいさつ
こんにちは、ほしい本が買えずに泣いている右京です!
皆さんは本をどうやって読んでいますか?
中にはお金がないから、図書館で借りるという方もいるんじゃないでしょうか?
僕は基本的には、古本屋と図書館を行き来しながら読んでいるタイプなんですが、最近これが悩みの種でして…
でもね、僕は本は自分の手元に置くのが好きなんです!
こう、本が自分の机や本棚にぎっしり置かれてあることでしか満足感を得られないタイプなんで、どういても好きな本は買いたい!って思うんです。
でも古本には好きな本があるとは限らないし、なんでも買っていると僕の食生活はもやしだけになってしまうし…
ままならないものです。
YOMSさんインタビュー
古本屋・YOMS登場!
さぁさぁ、本題に入っていきましょうか。
前回の記事『本屋さん行ってみた!~ルヌガンガ&YOMSさん編~』にてお知らせした通り、今回はYOMSさんにご協力してもらいまして、なんとインタビューをさせていただくことになりました!
YOMSさんの詳しい情報が知りたい人はぜひそちらの記事も読んでみてください!
それでは、さっそく登場してもらいましょう!YOMSさん店長、齋藤(さいとう)さんです!
こんにちは、今日はよろしくお願いします。
はい!よろしくお願いします!
YOMSさんの設立秘話
それでは、早速YOMSさんにインタビューしていきましょう!
早速なんですけど、どうして古本屋を始められたのですか?
もともとは妻がオンラインで古本屋をやっていたんです。
2015年までは東京にいたのですが、その時から彼女が実店舗が欲しいと言っていたんです。
さらに東日本大震災以降、東京でまた地震が怒ったらと思うと怖くなりまして、引っ越しを決意しました。なので引っ越した当初から古本屋をやるというのは決めていました。
これは驚きです!元々は奥様がきっかけだったんですね!
しかし、なぜ香川を選んだんですか?
色々ほかに候補地はあったんです、長野とか岡山とか…。
でも香川に来たとき、高松の街並みを僕が気に入ったんです。
一目ぼれ・・・というわけなんですね!
香川県出身としてはなんだか嬉しいです。でも、実店舗をもつときに不安はなかったのですか?
あまりそういうのはなかったです。最初の二年間ぐらいは働きながらでしたし、あくまで自分たちでできる範囲かつ、安い費用でというのを心がけていましたから。
割と趣味みたいなものだったんですね。
そう思われても仕方ないとは思いますよ(笑)。それなりには頑張っていましたが。
古本屋の楽しみ
まさかYOMSさんのきっかけが奥様の古本屋活動だったとは、思いもよりませんでした。
本屋として活動する中で、困ったことやおもしろいことは何かありますか?
そうですね、やっぱり特定のジャンルが一気に売れた時は困ります。
本が抜けた隙間を埋めるのは大変なんです。僕は古本組合に入っていないので、店にある本のほとんどが買い取りで来たものなんです。
買い取りは不定期ですからね。
そうなんです。もっと買い取りは受け付けていきたいんですが。もちろん本を買って下さるのはとてもうれしいですよ。(笑)
本屋の悩みあるある、『売れた時の穴埋め』ですか・・・。
本が売れた時の悩みが出ましたが、やはり本棚の場所やデザインは気にするものなんですか?
デザインとは違いますが、置く場所は考えていますよ。
例えば入口付近は、メジャーな文庫とか雑誌みたいな軽めの本を置いて入りやすいようにして、そこから奥へ近づくにつれて、ディープな本を増やしていくようにしています。
自分はもっぱら奥の方ですね!
いつも来てくださってありがとうございます。(笑)
YOMS店長・齋藤さんの軌跡
それでは少し趣向を変えて、店長さん自身のインタビューをさせてください。
今はこうやって本を売る立場になりましたが、本との出会いはいつ頃でしたか?
よく読むようになったのは遅めで、確か大学生からでした。
ええ!?昔から本の虫とかではなく?
小学生のころは多少読んでいたとは思いますが。図書館に入り浸るとか、そういう感じではありませんでしたね。
ちょっと意外です。本屋=昔から本好きの図式は嘘だったんですね…。
まぁ、別に嫌いというわけではなかったですよ。宿題の時とかは読んでましたし。
では、なぜ大学で読むようになったんですか?
一言で言えば・・・本に対する憧れですね。本を読んでいる姿って、何かかっこいいんじゃないかっていう気持ちは大きかったと思います。
意外とロマンティックな理由なんですね。
YOMSさんの本紹介~Wege und Wegräume – Paths and Passages~
古本屋と言えば奇書、いわゆる珍しい本なんかがあるイメージがありますけど、
YOMSさんにもそういった本はありますか?
そうですね、これなんてどうでしょう?
『Wege und Wegräume – Paths and Passages』??
ドイツの書籍ですか?
その通りです。
Hans Dieter Schaalというドイツの建築家/デザイナーによる本です。幾何学的な線描がたくさん収められていて、見ているだけで気持ち良いです。
うわ、ほんとだ。
どれも独創的なスケッチですね。文句なしの珍本です!
YOMSさんの本紹介~東京日記~
齋藤さんが今まで読んだ本の中で、印象に残っている本はなんですか?
大学生の頃に読んで、特に印象に残っているのは、内田百閒(うちだひゃっけん)の『東京日記』です。
今の読書経験に大きくつながる一冊だと思います。
初耳の本ですね、読書好きの血が騒いできました!この本はいったいどういうものなんですか?
見た感じ、エッセイものっぽい感じですかね?
そう単純なものではないですよ。
『東京日記』に限らず、多くの内田百閒の本に言えることなんですが、「日常をちがう角度で見つめる」という点が特徴なんです。
世物語に登場する舞台は日常の中のありふれた景色なのですが、そんなありふれた日常の中で変なものが見えているのに、それをただそこにあるという事実だけを書いている違和感。
日常の中の変異を当たり前のように見る、そういう不思議な世界に惹かれました。
そういう世界、すごく好きです!
YOMSさんの本紹介~遠くに行きたい日に読む本~
あと、小学生時代には『遠くに行きたい日に読む本』が好きでした。
名前からだと、短編小説のような感じですかね?
はい。「旅」を共通テーマにして、そのテーマをもとに、いろんな人が作った短い小説が15編入っているんです。
子ども向けなので、読みやすいところが好きでした。
子どものときは色々な遠くの場所に行ってみたいと思っていたので、当時の自分にはとても響いた本でした。
本のお悩み
では、最近読んだ本で面白かったものは何ですか?
最近読んだもの…。昔カフカに挑戦して挫折したんですけど、最近読み直してみたら、面白い!と感じましたね。
自分が色々なスタイルの本を読んできたおかげで、その面白さが改めて分かったというのはあります。
なるほど…では本屋さんとしていろいろな本を読んできたYOMSさんに相談です。
本を読まない、あるいはどんな本を読んでみたいか分からないという方に向けて、おすすめの本を教えてください!
そうですね…。小説よりもエッセイの方がはじめは読みやすいと思います。あと雑誌で連載されている小説なんかは、一つ一つを短くまとめる必要があるので、細かく章に分けられています。そういうものは比較的読みやすいと思いますよ。
「短いストーリーがたくさん入っている、あるいは分けられている本は読みやすい。」ですね!
ありがとうございます。
終わりに
それでは最後に、これからやってみたいこと・挑戦したいことを教えてください。
やっぱり品揃えを常に補充できるようになりたいです。あとは普段本を読まない人も、読む人も満足できる本を提供する…ですかね。
古本屋としては当たり前の作業なのですが。それをひたすら続けていくことで、毎週来ても何かしら発見のあるお店にできれば良いなと考えています。
買い取りは積極的に行っていますので、ぜひいろいろな本をお売りください。
しっかりと書いておきます!(笑)
それでは本日はインタビューありがとうございました!
こちらこそありがとうございました。
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