はじめに
どうも、本のすけの右京です。今回紹介するのは『仁義なき聖書美術シリーズ』です。
皆さん、一度でも聖書を読んだことがある人っていますか?
僕たち日本人の生活で、聖書を読む機会というのはそんなに多くはありません。ほとんどの人は、聖書を「キリスト教の本」というイメージぐらいで、実際の聖書にどんなエピソードがあるのか知らないんじゃないかなーと思います。
この『仁義なき聖書美術シリーズ』は、そんな「聖書とかキリスト教とかよく分からんわ!」という人にオススメの一冊です。堅苦しく、難しそうに見える聖書。そんな聖書がこの本を読むと、一気にわかりやすくなりますよ♪
『仁義なき聖書美術シリーズ』
この本のテーマを一言で言うなら・・・ヤクザものです!
聖書に描かれたエピソードを、日本人に分かりやすくヤクザ風に書き直したのが、この『『仁義なき聖書美術シリーズ』なんです。例えば、最高神であるヤハウェは大親分、その息子でキリスト教の開祖イエス・キリストは若頭・・・みたいに。どうしても堅苦しい文章に見える聖書が、あっという間に身近な存在に感じられますよ!
でも、本当に聖書とヤクザの組み合わせって面白いの?キリスト教って平和主義じゃないの?そう思う方もいるでしょう。でも意外と聖書って血なまぐさい一面が多いんです!
そもそも聖書は2種類に分けられます。「旧約聖書」と「新約聖書」の2冊です。私たちがイメージする聖書は「新約聖書」がほとんどです。
この2冊の違いは、時代の違いと言えます。「旧約聖書」は世界創造から、イスラエル人の歴史について書かれています。指導者の家系図や、いつどこの民族と戦争をしたのか、その際にどんなことを行ったのか、を細かく書いています。
一方「新約聖書」はキリスト教の開祖イエス・キリストについて書かれています。彼の障害や起こした奇跡について、彼がどんな教えを授けたのか、そして彼の死後、弟子たちがどうキリスト教を広めたのか、について書かれています。
先ほどもお伝えしましたが、聖書は意外と血なまぐさいエピソードに事欠きません。「旧約聖書」では、一部の戦争で子供を含む民間人を何千人も殺害したり、神に命じられて自分の子供を殺そうとした人がいたり、神が洪水を起こして全世界ほとんどの人間を皆殺しにしたり・・・こんな血で血を洗うエピソードがかなり多いので、ヤクザものとはむしろ相性がよかったりします。自分の言うことを聞かない部下を殺す、なんてヤクザの世界そのまんまです。
「新約聖書」はそこまで血なまぐさいエピソードが多いわけではないんですが、派閥対立が多いです。現実のキリスト教でもカトリックやプロテスタントのように、同じ宗教を信じる別派閥が存在しますよね?「新約聖書」でも同じです。神ヤハウェを信じているのは皆同じ。しかし儀式や考え方の違いから、様々な宗派が対立を繰り返しているんです。
これがヤクザと相性抜群なんです!大親分ヤハウェが作っているヤハウェ組。皆その傘下に所属しているヤクザですが、その派閥は大きく違います。外国人と結婚したことで軽蔑されているサマリア組や、天使を否定するサドカイ組など派閥同士が敵対。さらにヤハウェ組とは別にローマ組という超巨大組織が国を治めている。そんな中、新しくイエス・キリストが誕生。新しい組織を作り、全人類を救ってやろうと試みるのである!様々な派閥と論争をくり広げ、組織はどんどん人気者になった。しかしこれを都合悪く思った別派閥。卑怯な策略でイエスは死んでしまった。しかしこの組織はイエスの死後も活動を続け、後にキリスト教と呼ばれることになった・・・
ね?ヤクザものにしても何の違和感もないでしょう?
終わりに
いかがでしたか?今回は『仁義なき聖書美術シリーズ』を紹介しました!一つ注意してほしいのは、聖書にはない脚色が多少加えられていること。あくまで聖書の教えそのまんまではないことには注意してくださいね。
それでは今日はこの辺で。ではまた。
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