はじめに
久しぶりの更新、本のすけの右京です。
ちょいとリアルが忙しくなっておりまして、読書の時間がとれていませんでした。
これからはもうちょい更新多めにできるようにしますね!

さて、本日紹介する本は『ニートの歩き方』です!
働かなくても生きることができたらなぁ・・という思いを
叶えるためにはどうすればいいのか、を書いた本です。
作者のphaさんは10年以上、一人でニート生活を送る猛者。
どうやってニートとして生きることができるのでしょうか?その謎に迫ります。
ニートの歩き方
実際にニートとして生きることが可能なの?
まずこの本のニートは、皆さんの想像するニートと少し違います。

いわゆる【親のすねをかじりながら家に引きこもり、怒鳴り散らす】みたいなのではありません。
【定職につかず、生きるのに最低限のお金を稼ぎながら、ゲームや友人と遊ぶ】といったかんじです。
そのうえで、この本に書いているようなニートのような生活ができるのでしょうか?
答えはNOです。おそらく大多数の人ができないと思います。
phaさんとは
生きるためにはお金が必要不可欠です。
世の中の人のほとんどは、お金を稼ぐために仕事をしていると思います。
作者のphaさんはこの『お金のために働く』ことがどうしても苦痛だったそうです。
大学を卒業した後、3年間働いていたそうですが、仕事は一日2~3時間ほどだったとか。
一般的に見れば楽な仕事でも、それすら苦痛だったんですね。
phaさんは仕事をやめた後、退職金と色々な手段でお金を稼いで生活しています。
この手段、実はあまり現実的ではありません。詳しく解説します。
ニート流の稼ぎ方
この本では主に四つの手段が紹介されています。
①ブログの運営と広告収入、いわゆるアフィリエイト
②せどり
③治験などの楽な単発バイト
④ネットつながりの支援
この四つ、魅力的ではありますが、今からできるかと言われたら難しいでしょう。
この本の初版発行は2012年です。スマホが普及し、爆発的にネット利用者が増えたころ。
利用者が増えたということは、ネットで稼ぐ人も増えたということです。
稼ごうとする人がたくさんいるのなら、仕事のスキルや資格、経歴など求められる条件も増えます。

①はその影響をもろに受けるでしょう、最近ではそもそもブログを見る人も減りました。
②も転売ヤーが増えたことで、収入としては不安ですし、③・④も安定感にかけます。
そう考えると、2023年の今では、この手段で稼ぐことは難しいでしょう。
新しい視点
一方視点や考えた方はとても参考になります。
例えば自己責任論について。
phaさんは、人生の中で自己責任の割合は50%ぐらい。
もう半分は生まれた環境や育てられ方など、どうにもならないことが関わっていると考えています。
なるほど、確かに虐待や毒親、貧困など生まれた時点ではどうすることもできないことはあります。
それらすべてを自己責任論で解決するのは変ですよね。
あとは役に立たないことを楽しもう、という考え方も好きです。
実用的なものばかりじゃない、役に立たないことが自由にできる社会になれば
そこから新しく面白いものが増える・・・そうなればとっても楽しそうですね!
働き方への見方
働き方への見方も興味深いところがあります。
例えば働くこと=えらいではないということ。

先ほども述べたように、大半の人が働くのはお金を稼ぐため。
逆に言えば、お金が必要最低限で満足できるなら、必死になって働く必要もない・・・
一日8時間会社にいて仕事をするとは違い、もっと楽に生きようとするのは何も間違いじゃない・・・・
過労やパワハラで自殺する人や、就職氷河期、先の見えない不安・・
疲れている現代人にこそ、案外この気楽な考えがよく効くのかもしれませんね。
おわりに
いかがでしたか?
今回はphaさんの『ニートの歩き方』を紹介しました。
僕はこの本を読んで、よし、ニートになろう!とは考えませんでしたが・・・
それでも、とりあえず就職に過敏すぎなくてもいいかな、とは思えました。
案外、生きるだけなら何とかなりそう、それぐらいの考え方の方が
楽しく生きることができそうですね。
それでは今日はこの辺で、ではまた。
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