本紹介!『水木しげるの遠野物語』

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はじめに

どうも。たまには田舎に行ってみたい、右京です。

なんというか、自然メインの土地に行きたいんですよ。

ただ寂れてる場所というよりは、昔に風習がまだ残ってて、町というよりは村っぽい田舎が理想です!

普段は色々やることが多いので、そういう面倒なものを全部忘れて、ゆっくりしたいなぁと。

まぁ、それを楽しむためにはお金がいります。

ゆっくりするためにはお金が必要で、お金を得るためにはバイトとか、面倒くさいことをしなければならない……

これがジレンマってやつですかね。

さて今回はそんな田舎を舞台にした作品、『水木しげるの遠野物語』を紹介します!

民俗学で最も有名な本『遠野物語』、日本で最も有名な妖怪研究家・水木しげるさんのコラボ、是非お楽しみください。

『水木しげるの遠野物語』

『遠野物語』って何?

『遠野物語』は1910年、民俗学者の柳田國男(やなぎだくにお)さんが発表した本です。

岩手県に実在する場所、遠野地方に伝わる逸話や伝説などをあつめた本なんです。

小説ではなく、あくまで柳田さんが聞いたお話なのですが、それぞれのお話の面白さや、地方のふしぎな文体が人気を呼び、現在でも多くの人から愛されている作品です。

一方、『遠野物語』は本として面白いのはもちろん、民俗学の入門書としても優秀なんです。

民俗学は地域に伝わる伝説や昔ばなしをあつめ、その歴史を明らかにする、という学問です。

日本の民俗学は、柳田さんが発展させたものなんです。

そんな柳田さんが作った『遠野物語』は、民俗学の資料として、うってつけの一冊でもあるというわけですね。

水木しげるさんって?

水木しげるさんは、日本で有名な漫画家であり、妖怪研究家の第一人者だった方です。

主人公の鬼太郎が悪い妖怪を退治する『ゲゲゲの鬼太郎』、悪魔の力を借りることができる天才少年・悪魔くんが世界の平和のために戦う『悪魔くん』、河童にそっくりな少年・三平と河童のかん平の日常を描く『河童の三平』

誰もが知る有名な漫画を生み出した方こそが、この水木しげるさんです。

漫画だけではありません。水木さんは妖怪の研究家でもあります。

日本だけでなく海外の妖怪もよく知っており、『日本妖怪大全』をはじめとした妖怪図鑑を何冊も出しているんです。

そんな漫画家としても、研究者としても妖怪に関わってきた水木さんは、日本の妖怪マスターとも言うべき人なんです。

概要

そんな『遠野物語』と水木さんがコラボしたのが、『水木しげるの遠野物語』です。

『水木しげるの遠野物語』では、『遠野物語』で描かれた不思議な話や妖怪話、変わった行事が、水木さんの漫画で再現されています。

上で説明したとおり、両方とも、「日常とは異なる、不思議な世界を描いている」という点が共通しているます。

その点も相まって『水木しげるの遠野物語』は見事に遠野物語の世界観を崩すことなく、より内容が分かりやすくなった一冊となっています。

エピソード

ではいくつか面白いエピソードを紹介させてください。第13回-46話より引用。

栃内村(とちないむら)に住む男が、六角牛へ鹿を撃ちに行ったそうだ。

彼がオキ(鹿笛のこと。鹿をおびき寄せる笛)を吹くと、人ほどの大きさの猿が出た。

猿は男とにらみ合った後、そのまま姿を消してしまったという。

男は「このオキを鹿と間違えて出てきたのか』と考えたという。

こんなお話もあります。第16回-60話より引用。

和野村の喜爺が、雉小屋で獲物が来るのをを待っていた。

しかし、小屋の外でキツネが雉を追いかけまわし、狩りの邪魔をしていた。

キツネを撃ち殺そうとしたが、どうしてか銃に火がつかない。

銃をよく見ると、筒口から手元の方までぎっしりと土が詰め込まれていたとのことである。

喜兵衛爺は「キツネにやられた!」と大層悔しがったという。

終わりに

いかがでしたか?今回は『水木しげるの遠野物語』を紹介しました!

妖怪や昔ばなしがたくさん出てくる『遠野物語』と、妖怪研究家にして妖怪漫画家・水木しげるさん!

このコラボレーション、相性最高と言わざるを得ませんよね!

読んでみて損はない一冊だと思います!

それでは今日はこの辺で!ではまた。

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